2022年4月10日 名草・臥竜院行き 後編

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 名草の駐在所に出る少し前からセンターラインは消え、細い道、まばらな家、
 迫る山々と、平地からだいぶ離れてきたなと思えます。
 郵便局までを遠く感じた反面、そこから先は思ったほどの距離はありません。
 予定していた休憩地点である名草江保地橋親水公園にすっと到着。
 3組前後の家族が遊びに来ており水辺で遊んでいます。
 設営済みのテントがあったことや、川の上に鯉のぼりが出ていたことが印象強いです。
 名草江保地橋親水公園  名草江保地橋親水公園2

 親水公園のトイレを利用するつもりが、水道管漏れのために使用が中止されており、
 隣接するふるさと交流館のトイレを借りようとそちらへ向かいました。
 どうせだからと交流館を少し見て行こうと入ると、受付の美人さんが出てきました。
 館の貸し出しもやっているそうですが、コロナ禍で激減しているのだとか。
 別所からの移築の形ではありますが、本来は築150年超の豪農屋敷です。
 今日のように予約がない日はビジターが中を自由見学できるということで
 せっかくなので上がらせてもらいました。
 名草ふるさと交流館
 ふるさと交流館囲炉裏  交流館内
 1回のうち受付のある土間、土間から上がってすぐの囲炉裏の間、その左右それぞれの
 奥を1間ずつと、階段を上がって2回の1間を見て回れます。
 特に確認はとりませんでしたが、右の間などは管理用のようでした。(受付嬢が控えていた)
 建物自体は大きいですが、移動できる間取りは少ないです。
 2階には現代的な窓がはめられているので、親水公園方面を見渡せます。
 せっかくの日本家屋なのに、なんちゃって和装で連れてきたアイネスを出してやらず、
 ここを出た後にそのことが思い浮かぶのでした。
 出る際に、戻って消防の先にある第二目的を果たしに行くか、まずは第一目的かと考え、
 第一目的優先としてまた北を目指します。

 さて第一目的地である臥竜院まではもう少し。どれだけ脚をとられるかと思うも
 あっさりと着いてしまいました。ここまでで3人のロードバイクに抜かれていますが、
 左2段、右7段の変速のうち、左2段はローギアにいれることない程度に緩く感じ、
 速度こそ遅いものの疲労は小さくマスクを着けたままで息もあがっていません。
 以前名草に来たときはだいぶきつかったのですが、きつくなるのはちょうど
 臥竜院を超えたところからだったかで今回は登らずに済みます。

 勢い臥竜院への入口を通りすぎかけては引き返し。
 県道脇にある駐車場に自転車を置き、道から離れるように臥竜院へ向かいます。
 短い坂道は木のトンネルになっていて薄暗いのですが、そこを抜けたら
 前方には満開のエドヒガンが!
 臥竜院門前
 これはもしかしていいタイミングにきたか?と思ったのですが、周りを見ると
 名物になっている老木など、大きな木ほどすでに花が散りだしているのでした。
 若木のうち2本が満開で、日陰の1本がこれからなのか散りだしたのか微妙な状態。
 臥竜院と老木と若木
 大木もかろうじて花は残っていますが、こうして全体で見てしまうとわかりません。
 花の次には新芽がしっかり出ており、生命力にはまだまだ期待が持てます。
 エドヒガンとアイネス  エドヒガンとアイネス(傘)
 階段状の墓地など領内をうろうろしつつ写真もパシャパシャ。
 墓地の脇に2本の八木アンテナがありましたが、どこに繋がっているのやら。
 もう帰ろうとしたところ、地元の人がお墓参りに来ていました。

 初期想定では臥竜院のさらに北にある峠を抜けて足利西部から帰るルート取り。
 しかし行きに寄り損ねた第二目的のトンネルへ行く機会を逃したくもなく、
 時間もおしているので帰りは既知のルートのほうが確実でもあるため、
 峠ルートはあっさり諦めて南下による復路を開始します。

 臥竜院から下り始めてすぐ、T&Eファームというログハウスとウッドデッキの
 飲食店に寄ります。以前通った時は休みで気になっていました。
 T&Eファーム
 ゆっくりしていく時間がないので、とりあえずデザート一品。
 季節のソフト(苺)をいただきました。ポタリ中は冷たい甘味が体にしみわたります。
 MTBのコースとレンタルもやっていて気になりましたが、時間も体力もお金もないので
 今日はスルーせざるをえません。
 食事のメニューもあまりよく見ていなかったのですが、写真を見返したら
 セットメニューや持ち帰りのスモークポークなど次回頼みたいものが。
 混雑はしませんが、お客さんは入れ替わり来ていました。

 トイレ休憩に再度ふるさと交流館へ。
 裏から回ろうとするも道が繋がっておらず、結局県道にもどります。
 その際、交流館の裏では重機で回す巨大なネジがあったのが印象的。
 名草川では行きの時よりも増えたような子供たちが水遊びをしています。

 さて消防署の分岐も見え、ここからトンネル方面へ。
 曲がるつもりでいれば飛駒への青看板はわかりやすかったです。
 須花坂を登りだしてすぐに斜度6%の看板。これくらいならまだ問題ありません。
 そのまましばらく進んでいると、南面の田畑が終わり木々が両端から道を囲います。
 ライトはトンネルに入る直前で用意すればいいと思っていましたが、
 木立に入る前から点けておくべきだったなと思いつつも足を止めずに走ります。
 須花峠の7番カーブ  桜のあるカーブ
 2段変速のハイギアがきつくなってきたかなーと思いはじめたころ、大きなカーブと
 その上に見えたガードレールに心をやられ、今日初のローギアへとシフトダウンしました。
 カーブ番号7/7の看板あり。すぐの6番ヘアピンカーブには1本桜在り。
 5、4ときてようやく半分かぁ〜と思いましたが、峠の反対側も含めたカウントなようで、
 4番を登りながらトンネル口が見えました。

 大正トンネル足利側
 道なりの昭和トンネルの左に噂の大正トンネルが構えています。
 ここで一旦自転車を降りてパシャパシャ。
 心霊スポット扱いされているせいか、廃墟廃道好きが入り込むせいか、
 トンネルには柵で蓋がされ、さらに有刺鉄線や車止め、監視カメラ付きと厳重な扱い。
 鉄線がだいぶ手前にあるため、入れないにしても遠巻きにしか見れないのが残念。

 昭和トンネルを抜けて佐野市入り!腰床峠を思い出します。
 3世代トンネルの分岐  明治トンネルへの歩道
 大正トンネル側の旧道に自転車を置き、明治トンネルへ続く道を歩いていきます。
 時間も遅れているので長いと困るなーと思いつつも、写真でも見えている突き当りを
 右へ曲がってすぐだったので助かりました。

 明治トンネル  明治トンネル出口
 手掘りで作られた明治時代のトンネル。下部にだいぶ土砂などが堆積しているのか、
 禁止されていなくても通行に難があります。
 当時はおそらく牛馬も通らせたでしょうから、さすがにもっと高さがあったのでは?
 出口側に光が漏れていますが、土石でだいぶ塞がっている様子です。
 このあたりは薄暗いために、撮った写真の多くが光量不足でブレ気味でした。
 戻り際に老婦人が上がってきました。歩道入口に夫の車をつけて登ってきたようです。
 少し話をしてこちらは大正トンネルへ向かいます。

 道を渡って大正トンネルへの旧道。ここも少し歩きます。
 座禅草群生地の看板が出ていました。
 大正トンネル佐野側  大正トンネル出口
 大正トンネル佐野側に到着です。こちらはさほど厳重ではなし。
 驚いたのは、足利側からはトンネルが閉じているように見えたのに、
 佐野側からは足利側がすっかり見えることでした。
 光の方向や遮蔽物によるいたずらと言えましょう。

 時間がないとは知りつつも、せっかく来たのでトンネル右にある階段を上って
 トンネルの上に出てみることにしました。
 上がった先にはまず看板通りにザゼンソウが生えています。
 ザゼンソウ群生地  ザゼンソウの枯れ花弁
 すでに花は散っていますが、特徴的な広い葉でわかりやすかったです。
 赤丸で囲んだところに、枯れ落ちた花弁が確認できます。
 花を見るなら3月中旬より前には来ていないといけないようです。

 まだ引き返さずもう少し進むとフェンスがあり、その向こうには行きに通った
 4番カーブだろうガードレールと道路が見えました。
 須花トンネルの上
 フェンス沿いにもっと進みたいものですが、さすがに引き返します。
 手袋が片方無いことに気づき、明治トンネルに向かう直前に外したのは覚えているので
 再度明治トンネル側へ。歩道の途中にありました。

 昭和トンネルを引き返し。自分は歩道をゆっくり進んでいましたが、
 後ろ(佐野側)から車道を走る早いローディが追い抜いていきました。

 須花トンネル
 昭和トンネルを抜けて振り返り撮影。上方にフェンスが見えます。
 フェンスのうち赤丸で囲った後ろがさきほど見下ろしていたあたりでしょう。
 写真では見切れていますが、フェンス沿いにトンネル右側へと降りられるようで、
 あのまま進んでいたらさらに昔ながらの峠越えができたことに。
 明治トンネルの出口はもっと南、6番カーブから東に登ったあたりの山中でしょうか?

 あとは本当の復路。足利市街地へひた走ります。
 トンネルを往復したばかりですが、自転車でトンネルを通ることもそうないので、
 足利の街中にある山とそれを突っ切るトンネルも通っておこうと思いました。
 足利新山町から見る東山
 写真の前方に見える山がそれですが、この時はその山と認識しておらず。
 事前に見ていた地図を読み違えており、トンネルの東側に出ると思っていた道は
 西側出口に続いており、くぐる必要性は失われました。
 麓にあるヤオコーで休憩。粉飲料が半額だったので、行動食とは別に持ち帰りで
 つい買い込んでしまいました。

 トンネル通りのローソンへ出て、少し西のグランド通りから足利駅へ出て、
 また西の陸橋を渡って渡良瀬川へ出ます。
 元有料道路の田中橋で渡河をと思いましたがもう時間も惜しく、行きと同じ中橋で。
 中橋からは、これも帰りがけ寄りたかった男浅間の神社が見えています。
 私的に毎度足利での拠り所としており、お参り変わりにカメラ越しで失礼。
 男浅間神社

 東武伊勢崎線沿いに帰ってみようかと線路沿いを進んでみますが、
 野洲山辺駅を超えたあたりで早くも断念。
 407号でだらーっと太田入り。もう日も沈んでいるのに、気温の掲示は24度という高さ。
 先日と同じにまめやでサンドイッチを買い、ハラルフード店ANYで外国食品を買い、
 この度最後の楽しみとしました。
 ANY斜向かいにあるローソンのWi-Fiを拾ってアプリなどをいじっていたら、
 後ろでANYが閉店のシャッターを下ろしていたようでした。買い物が間に合ってよかった。

 終わりが近づいたところでまたも道の間違い。
 蛇川のサイクリングロードを南下してそのまま帰ろうとするも、
 蛇行する川が東へ向かいだしているので適当な道に乗り換えたのですが、
 乗り換えた道こそが気づかぬうちに川さえ超えてより東に。
 電飾がやけに多いなと思ったら、戻るように太田の街中にいるのでした。
 日中ならまず間違えないか、もっと早くに気が付くものですが、
 疲れと暗闇で認識が落ちていました。

 足利を抜けてから群馬にいる間はずっと背中が痛かったのもつらいところ。
 名草から降りてくる途中では足が攣る手前のサインが出ましたが、
 塩分不足を感じたのですぐに補給。その後帰りまで問題はありませんでした。

 帰りも予定より遅れつつも、事故等はなくポタリング完了。

前編
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