2016年9月24日・赤城山

前回(2005年)

 まえばし赤城山ヒルクライムの前日受付の付き添いに行ってきた。

   
 イラストはマンガ家の石渡治氏によるもの。
 昨年度と同じく前橋高校の駐車場が受付およびステージイベント会場。
 駐車場は隣の市民プールから道向かいの鎌倉中学校庭に変更されていたので
 中学のほうはあとでグランド整備が大変だろうなと思った。

 
 左手が総合案内、右手が奥方向まで続く選手受付。

 
 今年はヒルクライムの前日である今日に、クリテリウムという市街地の周回競技が追加されており、
 ブースの出店もそちらに出払っているらしく1件もやっておらず会場はガラガラ。
 少々の楽しみであったブース巡りができないのはつまらない。
 ただ、明日入る予定のブーステントを見ていても旅がらす本舗の名前は見当たらず、
 どのみち望んだものには会えないようだった。
 主催が違うのでイベント内容も違ったものになっているわけだが、ハルヒルでやっていた
 血液年齢の検査のようなものがないのも残念。
 ステージイベントも始まる前だったので、受付を済ませる以外にやることもなく早々に撤退の運びとなった。

 
 去年はなかったと思う前橋のゆるキャラ、ころとんの像。
 前橋豚を使った飲食もブースが用意されているが、先の通り今日は営業無し。


 そのままヒルクライムと同じルートで赤城山を車で登る。
 
 11年前よろしく県道の大鳥居から赤城山へと入っていく。

 
 ヒルクライムの第一関門となる畜産試験場交差点の手前にあるビル。
 夜中に誰もいないのに灯りが点くという噂。

 ルートの下見となる試走をする選手たちもチラホラいて、麓のコンビニがそこそこ稼いでいるようだった。

 
 ドライブインあかぎ跡。
 ここはもう終わってしまっているが、この道沿いには今も残る昭和らしさのあるお店が多い。
 昔のドライブ観光気分が味わえる道だ。

 第二関門の旧料金所を過ぎて山に入るとカーブのカウントがはじまり、霧雨が降ってきた。
 高原売店に差し掛かる前には雨は霧(というか雲?)に変わり、視界が悪くなる。
 この売店も古めかしさがいいし、霧の中の灯りがまた風情をだしている。
 

 わずか先の姫百合駐車場で小休止。明日の第三関門。
 
    
 明日の給水所だそうで、常設のトイレ小屋の他に簡易トイレと手洗いが
 臨時で増設されていた。道中にもいくつかそういう箇所があった。
 駐車場のすぐ側には山頂方面とキャンプ場方面との分岐がある。

 
 山頂・大沼方面へと再び上るとヒルクライムのゴールでもある観光案内所に到着。

    
 
 観光案内所は土産物屋や食事処も兼ねた休憩所になっている。
 展示によって志賀直哉をはじめとする、赤城山と文豪や芸術家たちとの関連を知る。
 複数の動物のはく製や赤城山にちなんだ模型などもあり、小さいながらも資料館としても感じが良い。
 ここを去ろうとしたとき、どこからか犬が現れて消えていったが
 近隣に家があるわけでもないし、どこかから逃げたのか捨てられたのか、素性が謎だった。

 
 観光案内所はレースのゴール地点でこそあるが山頂ではなく、
 さらに進んで大沼・赤城神社を左手に(しかし霧で全く見えない)ビジターセンターを過ぎ、
 11年前にも来た赤城山頂駅記念館サントリービア・バーベキューホールへと到着。
 到着と同時に粒の大きな雨になっており、雨宿りのように元駅舎であるビアホールへと駆け込んだ。

   
 名物であるというセガフレードコーヒーの看板。
 こう寒い日にはよさそうだが、あいにくコーヒーは飲まないので味わわなかった。
 御神水仕立て。

 ランチにしたらよさそうなメニューも提示されているが、ここに来るまでにコンビニで唐揚げを食べすぎていたり
 予算の少なさや相方の気乗りのしなさもあって、生乳ソフトクリームを頂く程度で済ませることに。
 アイスを頼んでから暖かい「しるチョコ」なるものに気付いたが遅かった。次回はそちらを頂きたい。


 
    
 入口から入って左奥の展望ルームへ。
 あいにくの天候なので駐車場しか見えないが、本来は視界の奥に覚満淵が広がっているはず。

 
 展望室には過去に展示していただろうサントリーの水にちなんだマンガの複製原画のようなものや
 とくに使われることのなくなったビリヤード代が置いてあった。
 入場自由ではあるが、物置のようになってしまっているのには侘しいものがある。

 
 
 元がケーブルカーの駅舎だけあって、天上の高さや建物の作りなどは見事。

 
 小ステージでは時々演奏会もあるらしい。

 
 ステージの後ろには御神水に繋がる道でもある、旧ケーブルカー路線がある。
 写真ではわかりにくいが、けっこうな角度であり、こんな雨の日に降りて行った人は
 足元に十分気をつけねばいけない。

 
 ステージの奥にははく製のある棚。

 
 旧宿直室。
 銅像になっている人の名前は失念。知らない人物だった。
 ここもやや物置と化しており、腐食なども見られる。
 以前はもっと宿直室然とした配置だったようだ。

 
 入って右の壁には線路の勾配図面らしきものが掛けられている。

 
 ステージと宿直室の間の柱にはスカイツリーが見えるかもという張り紙と、
 スカイツリーをここから撮っただろう写真があった。
 こんな日ではもちろん望むべくもない。

 
 路線図や写真、遺物など。
 二駅を結ぶだけなので距離も短く簡単な図にしかならないが、
 ここを作るにあたっては苦労もあったことだろう。

 
 雨足も弱まり外へ。
 入口側の外観。

 
 霧の有無に関わらず裏手も侘しい。
 階段の先にあるのは展望ルームとは別に展望台だろうか。
 左側の崖にケーブルカーの線路がある。

   
 線路跡や御神水と呼ばれる湧き水小屋のある裏手へと続く道。
 スズメバチの巣に注意の看板もあった。
 御神水はサントリー利根川工場とも水源が同じらしい。

 
 ストリートビューで見て、なんの碑だろうと思っていた。
 2つの歌が刻まれた歌碑だった。

 もう少しのんびりしていたかったが出発して帰路へ。いかんせん日が悪かった。
 出る時には雨はまた小降りになっており、姫百合に戻った頃には霧もすっかり晴れていた。
 
 
  姫百合にあるログの屋根壁がある自販機には自販機限定というPOPメロンソーダがあり、
 自販機価格で高いと感じつつも、限定の文字にやられ、山じゃ飲料は高くて当たり前だしという気持ちもあって
 赤城へのお布施感覚で1本買っておいた。そういえばこれもサントリーだ。

 
 帰りがけには道の駅ふじみにも寄ってみたかったが割愛。
 畜産試験場の信号をまっすぐ進み、大鳥居をくぐって赤城山とはいざさらば。

 他にもついでに寄りたいところは少々あったがみなパスされてあとはほぼ直帰に。
 道中で懐かしい通りやお店を見かけて少々嬉しかった。

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