2005年9月4日・赤城山

 
塩ラーメンを求めての群馬ドライブ。
やや早い時間に出発したためにラーメン屋はどこもやっておらず、その間にちょろっと走るだけのはずが
走行中に見た赤城神社の大鳥居に魅せられてそのまま赤城山へ。
前を走る車と比較するとわかるとおもうが、ほんとうに随分と大きな鳥居だ。
大鳥居を抜けてまっすぐと進み麓を越えていよいよ赤城の山に。
これならたしかにアカギ・レッドサンズも喜びそうだって感じの山道を登りつつ赤城神社へ到着。
随分とバイカー(割合と騒音系のバイクが多かったけれど)が多く、まだまだ夏の延長ということで観光客もいた。
赤城神社のある大沼のほとりには土産屋と貸ボート屋が立ち並んでいた。
ずいぶんと広い湖沼なので、たしかにボート遊びが楽しそうに見られた。
土産屋から離れたところにある神社まで歩いて行き、離れ島のようになっているところへかかっている
朱塗りの橋を渡っていよいよ赤城神社境内へ。橋の付近では大小の鯉がひしめいていた。
境内のうち、湖畔にあたる部分は非常に涼やかで他とはまるで違う空気だった。
早めの遠足なのか、同じジャージを着た中学生らしき集団があちらこちらにいた。
時期が悪く、本社殿は改装中のために足場などで囲われていて拝めなかったので簡易祭殿でのお参り。

お守りなどの販売所では上下ともに白装束の巫女さん?が販売を担当。
買い上げの際に「○○円のお納めとなります」というのがいかにも神社らしいと思えた。
売り上げはあくまで奉納の延長にすぎないのだろう。
おみくじをやってみたところ中吉。
全体的にとても良いことが書かれていたが、勉学:いいからなんかとりかかれ、恋愛:思いだけじゃなくて努力しろ(共に意訳)と
なかなかに手厳しいことも書かれていて生活を見抜かれたようだった。

車への戻りがけに土産屋まわり。
しじみ汁がうまかった。試食品もうまかった。
このへんは苺・葛・蜆が名物なのだろうか?いまいちハッキリしなかった。



次にそのまま小沼へ。
  
こちらは名前のとおり、大沼に比べると随分と小さいもののそれなりに大きく感じることができた。
駐車場から小沼に下りる道筋におがくずを敷き詰めて整備されており、足にとって非常に心地がよかったのが印象的。

小沼に下りると、沼の周りをぐるりと囲む道があったので軽く一周歩くことにした。
林の中のようではあるが、基本的には湖畔なので片側はやや開いて見える。
途中、ちいさな鳥居が3つある祠や落雷によって倒れた木などがあった。
 

植物には疎いので名前がわからないのが残念だが、普段はあまり見ないような草花があった。
 

小沼を出てそのまま赤城山を下りようとしたのだが、帰る途中にドライブインのようなものに引かれて立ち寄る。
鳥居峠というところの、元鋼索鉄道とかいうものの駅の跡地を利用したものらしい。
駅の下には急斜面に元路線のようなものが延びており、何人かが歩いているのが見える。
どうやら下のほうにはご神水という湧き水があり、それを求めての客のようだ。
登ってくる人のへばり具合を見て、さっそくチャレンジ精神が沸き立ったので下ることにした。
上りの歩きは得意だが、下りの歩きは苦手な性質なので40度を越えていそうな斜面の下りはきつかった。
最後のご神水手前で、それまでの階段状に作られた足場から変わって非常にすべりそうな木版の足場1枚が怖かった。
2メートルもないそれだが、軽くすべったらアウトなのはずいぶんと危ない。
その先には湧き水が流れるそのままの岩場。すでに眼前には湧き水のある社が見えている。
社から出ている管を通って、ご神水・智慧の水・美人の水と分かれて涌き出ていた。
下ったら今度はその分だけの上り。上まで約800メートル。
角度が角度なのと、階段状になってるために一歩の距離が固定されることが非常にきつく、
また肺活量の問題でやや息が上がりながらも整えた呼吸で進んで行き、特に大きな苦労もなく上りきれた。
途中ですれ違う人らは「まだ下があるんですか!?」とやはり急な下りに参っていたようだった。
元駅の休憩所で軽く山菜おやきを食べての休息。赤城山を後にした。

麓にあるANNEという喫茶店で軽食となったが、あまりのお洒落さに場違いを感じたのが情けなかった。
おいてあるオブジェや出される小物一品一品が違う世界。
無頓着な無精者にとってはある意味恐ろしいながらも、こういうところにも慣れたいものだと思った。
窓の向こうには畜産試験場があり、のどかな平野が広がっていた。

行きに通った大鳥居をくぐり抜け、街を抜けての帰りとなった。

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