関東JR大周り

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10月23日、ZQE氏とともにJR線を利用しての大周りの旅へと行ってきた。
まずは大周りに関する簡単な規則説明などをば。


適用規則
大都市近郊区間内相互発着の普通乗車券及び普通回数乗車券(併用となるものを含む。)を
所持する旅客は、その区間内においては、その乗車券の券面に表示された経路にかかわらず、
同区間内の他の経路を選択して乗車することができる。」(旅客営業規則第157条3項)
#大都市とは、東京、大阪、新潟、福岡地区を指す

大回り旅行を行うためには次の条件を満たしていることが必要。
・経路の途中で一度通った駅を通ってはいけない。ただし、交差点に駅がない場合は可能。
・途中下車(改札を出る)をする事はできない。

今回の旅にて利用可能な区間
東京近郊区間(2004年10月16日より)
山手線、京浜東北線、埼京線、川越線、横浜線、南武線、鶴見線、横須賀線、武蔵野線、京葉線、
青梅線、五日市線、東金線、成田線、高崎線、両毛線、水戸線、八高線、伊東線の全線
東海道線(東京〜熱海)、中央線(東京〜韮崎)、東北線(上野〜高崎)、上越線(高崎〜渋川)、
常磐線(上野〜日立)、総武線(三鷹〜千葉、東京〜佐倉)、内房線(千葉〜君津)、外房線(千葉〜大原)


今回通過したルートとしては次のとおり。
八高線倉賀野駅-高麗川駅→八高線高麗川駅-八王子駅→中央線八王子駅-立川駅→南武線立川駅-川崎駅→
京浜東北線川崎駅-上野駅→常磐線上野駅-土浦駅→常磐線土浦駅-友部駅→水戸線友部駅-小山駅→両毛線佐野駅-高崎駅

なお、当初予定としては八高線高麗川駅より京浜東北線上野駅までのルートを
八高線高麗川駅-拝島駅→青梅五日市線拝島駅-立川駅→南武線尻手駅→南武線支線尻手駅-浜川崎駅→
鶴見線浜川崎駅-鶴見駅→京浜東北線鶴見駅-上野駅、というように考えていたものの、
初めての大周りかつ時刻表のチェック無しという状況下だったので、確実に帰れることを第一として削ることとした。
拝島-立川間では40分近い待ち時間ができ、路線数を制する目的でもない限りオススメはしない。
立川-鶴見間では、浜川崎に出るまでに川崎駅を通過しないために「交差点に駅がない場合は可能」のルールにより
本来は○のように通らねばならないルートを8の字のように交差して通ることができるのがポイント。
万が一次回があれば一考したいルートだ。

まずは八高線は群馬県・倉賀野駅より出発。出発が予定よりも2時間近く遅れたあげくに、この路線の本数の少なさの為に駅入場よりいきなりの30分待ち。ZQE氏とともに駅に入る前に飯でも買っておけばよかったと後悔。
8時54分、いよいよ出発。
9時3分、群馬藤岡。
群馬藤岡を出て神流川を超える。埼玉県に入り9時30分には寄居駅に到着。こちらは複数の路線によって成されている駅で、埼玉の山の入り口といった感じではあるが交通面では栄えている。駅前の5F建てくらいのライフが特徴的。小学生くらいの遠足の団体が乗り込んできた。
小川町駅で小学生団体が下車。このあたりで遠足となると水の博物館くらいしか浮かばない。
写真はその次となる明覚駅。駅の形が特徴的だが、写真にはうまく収められず。
高麗川駅で八高線・南線に乗り換え。乗り換え時間は2分しかなく間に階段の降り昇りもあるのでやや焦るものの、乗り込む乗客を確認してからの発車となるようで助かった。都内入りを果たして当初下車予定の拝島駅を見送り、11時に八王子駅で中央線に乗り換え。八王子駅構内にあった黒酢バーが気になるもののそちらも見送って、併設されたサンドイッチ屋でサンドイッチを購入。
豊田・日野駅を越えて立川へ。
11時23分、立川駅にて南武線への乗り換え。喉も乾いてきたので駅構内のミルクバーで紅茶おこっぺミルクを頼む。ホットで頼んだのだが、持ち帰りようの変わった蓋のカップで渡された。値段はするものの十分においしかった。ミルクバーの相向かいの店ではTVかなにかの撮影が行われていた。
神奈川県に入り、川崎にて京浜東北線への乗り換え。ZQE氏が崎陽軒のシューマイを購入。横浜ではないとはいえ、神奈川といったらこれだ。惜しむらくはジェット式ではないことか。川崎を出てすぐ隣、再度都内入りとなっての蒲田駅。発車メロディはご存知蒲田行進曲。12時半に出発し、品川・東京と進んで13時10分、上野駅に到着。
上野駅より常磐線でゆらゆらと茨城方面へと向かう。日暮里や千住あたりはまだ区内ということもありちょっと変な感じ。川をいくつか渡り千葉県は松戸に入る。柏・我孫子あたりではそれなりに乗降が多いが、我孫子から先は鈍行のみで乗客も少なくなり、JR線といえど地方鉄道といった風情が出てくる。我孫子を出てすぐ、取手より茨城県。
牛久大仏は見れないものかと車窓をキョロキョロと見渡すものの見つけられず。この時、大仏の位置どころか列車の進行方向に対して左右どちらにあるのかすらわかっていなかったのは手痛かった。進行方向左側に見えた牛久沼を知らずに霞ヶ浦だと勘違いもする。基本的には駅構内から出られない旅ゆえに、車窓の風景くらいはとりたいなーなどと思う。
霞ヶ浦につながる桜川を越えてすぐに土浦の駅に到着。14時7分。路線は変わらないものの、土浦止まりの電車だったためにここで乗り換えることとなる。14時33分発の電車待ちの為に半端な空き時間ができ、駅構内のNEWDAYSなどをうろうろする。1Fと2Fの店でずいぶんと売られているものが違う感じがした。特には買わなかったが茨城土産などもおいてあり、大周りの旅でもそういったものを買うのに不便がなさそうだ。
常磐線に再度乗車すること約20分、ぼけーっとしていると車窓にヤマダ電機が見えてくる。どこにでもありそうなものだが、はっと気づくとそこは石岡駅。昨年から今年にかけて、今はなき鹿島鉄道の旅で立ち寄った始発駅だった。車内からみる旧鹿島鉄道路線が非常にさびしい。
15時12分、友部駅に到着。なんだか非常に大きな駅だ。ここで水戸線へと乗り換えるために下車。さて次の水戸線は、と案内板を見るとなんと40分近い待ち時間。これは長い。しかも駅の大きさの割には構内に特に施設もなく、なんだか途方にくれた気分になる。人影もまばらでなんだか変なところに踏み込んだような錯覚もしてくる。
なんとなくメガテンっぽく階段を撮影。こういう構図はやたら好き。人がいないのは撮影に限って言えば好都合。駅ホームの端には軽く植樹がしてあり、無機質的な駅の中にもちょっとした風情が感じられた。駅の外には太平洋セメントの工場があり、駅構内には貨物が停車したままになっていた。おそらくは貨物駅としての利用がメインなのだろうか。
時間の空きがあり、もともと友部前後で食べることにもなっていたので、ここでZQE氏が買ったシューマイを食すこととなった。ウマイ、これぞ崎陽軒。
ようやく水戸線・小山行きの電車が着たのでさっそく乗り込む。車両のはじのシート構成が変則的で珍しいと思った。反対側はトイレとなっている。
発車前に一度停電状態になる。ここからゆられにゆられ、1時間以上たった小山駅直前では、電車に供給される電気の交流と直流の切り替えのためのデッドセクションがあり、そこでも停電がおこる。
鉄子の旅のキクチ同様にZQE氏に得意げに語ってみるが、やはりキクチ同様に勘違いなんじゃないかと内心思ったりもした。鉄子の旅やEkimi氏の影響こそあれ、けして鉄ではないと言っておこう。
17時直前に小山駅に到着。栃木県入りを果たし、関東一都六県を通ったこととなる。大周り最後の路線なので安心感はあるが、ここでも40分近い待ち時間が生じた。
待ち時間の合間に土産物屋で那須の月を買って即食べる。どうみても萩の月です、本当にありがとうございました。駅構内にあるベックスコーヒーでホットショコラを頂く。ゆったりとした待ち時間にはこういうのはいい。利用客数の差もあるのだろうが、駅の規模などを考えると友部駅とは似てるのに、構内に店があるだけでこうも違うものかと感じる。
いよいよ最後となる両毛線発車。発車前からずいぶんと客が乗り込んでおり、コーヒーショップに長居しすぎたことを悔やむ。学生が非常に多いものの、基本的に県境を越えての通学者はいないためにだいたい栃木県内で降りてゆく。足利ではほとんどの客が降り、ようやく座れる状態となった。18時30分、帰ってきました群馬県・桐生駅へと到着。
今回乗車した電車は前橋止まりではなく、目標の高崎まで行くために乗り換えることなく継続乗車。高崎問屋町までくればあと一駅だ。
19時15分、高崎着。経路変更があったためとはいえ、出発が遅れてなお余裕をもっての1周をすることができた。11時間近く旅を共にしてきたチケットともここでお別れ。自動改札に引っかかるんだろうな、と思いつつもここはあえて自動改札へと投入をさせてもらった。そして案の定閉まる改札。駅員に「大周りをしてきました」の一言と共にその切符を渡すとあっさりと改札を通過。これで終に大周り完遂となった。

おまけ
大回り、帰り道

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